お客様導入事例
【会社概要】 TOYO TIRE株式会社 < https://www.toyotires.co.j
所在地: (本社) 兵庫県伊丹市藤ノ木2丁目2番13号 (自動車部品技術センター) 愛知県みよし市打越町山ノ神17
設立: 1945年8月1日 事業内容:各種タイヤ事業(乗用車、トラック・バス他)、自動車部品事業。
TOYO TIRE株式会社様は、兵庫県伊丹市に本社を置く、タイヤ・自動車部品のメーカーである。
2019年1月1日、東洋ゴム工業株式会社からTOYO TIRE株式会社に社名変更。
ユーザー様紹介
導入前
・2017年以前、TWII導入前までは数値計算には計算用サーバを使用していた。
・解析対象はゴム製品であり、大変形を伴う非線形材料、ゴム同士の接触等、高度な解析領域で計算負荷も高かった。
・数値計算は、計算サーバにて並列処理で実施していたが、終了までに長時間を要していた。
・大きな投資をかけることなく、数値計算の短縮化を図ることが課題のひとつであった。
導入後
・計算サーバからTWIIに切り替え。
・一般的なワークステーションとの単体比較でもTWIIの計算スピードは当時、約1.5倍は早かった。
・解析業務の生産性が4~5倍は向上し、投資対効果の面でもTWIIに切り替えたことは非常に効果的だった。
計算サーバからワークステーションへの切り替え検討時、日本ユニシスから1コア当たりの計算スピードをアップさせたオーバークロックマシンTWIIの紹介を受けた。
オーバークロックマシンは他にも存在していたが2コアクロックアップが主流の中で、TWIIは全コアクロックアップしており、ベンチマーク結果も前述のとおり、一般的なワークステーションに比べTWIIは約1.5倍早かった。ソフトウェアやハードウェアへの投資を検討する際、数値計算の効率向上と投資とのバランスが最重要であり、その点でもTWIIは要求を満たしていた。
効果
計算時間が早くなったことで解析業務としての対応の幅が拡がり、アウトプット品質も向上している。
「個々の数値計算が早く終わることで対応可能な件数も増えて、それまで充分対応出来ていなかった様々なパラメータスタディでの検討も可能になりました。そのことで設計の方向性を早く決めることができ、対応の幅が拡がることで設計部門からの要望も増え、解析条件もよりリアルに近い条件で設定することが出来るようになりました」(原 様)
計算サーバ時代と比較すると、解析業務のキャパシティは約4倍以上拡張でき、解析精度含めたアウトプット品質の面でも向上し、製品の性能向上に解析業務が大きく寄与している。
今後の展望
製品開発を先導していく、パイロットの役割を果たしていきたい
「現状では日々、設計部門から依頼される解析業務を請け負っている側面が強いです。今後は更に研究色を強め、例えば連成計算等、難易度が高く、先端的な解析領域にも更に踏み込んでいき、製品開発を解析で先導していく、パイロット的な役割を果たしたいと考えています。その実現のためにも、設計者CAEを推進し、解析作業を補助するツール類の構築、教育や既存のマニュアルのアップデート等も進めています」(原 様)
解析部門としての更なる発展に、TWIIも引き続き貢献するべく、今後の期待について一言頂戴した。
「オーバークロックしているにも関わらず、TWIIは通常のワークステーションと比べても殆どトラブルが無い。故障しないことは我々にとって本当にありがたいことです。また、何か相談ごとが発生した時も迅速に対応頂けるのも大変助かっており、今後も変わらぬ継続的なサポートをお願いしたいです」(原 様)
2020年7月取材
※記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
※自治体・企業・人物名は、取材制作時点のものです。